看板を設置したいと思ったときに、何をイメージしますか? 「ここにお店の名前を大きくつけたい」「色は〇〇」「スタンド看板にメニューを載せたい」など、看板に入れたい内容やサイズ・形をイメージする方が多いのではないでしょうか。
看板が何でできているのかは、普段あまり気にしないかもしれません。
でも、いざ設置してみて「こんな素材なんだ」「汚れがついたけど、どうやってきれいにするの?」など素材の特徴により見え方やメンテナンス方法・耐久性も変わってきます。
今回は看板が何でできているのか、素材にフォーカスしてみたいと思います。
それぞれの素材の違いによる特徴や、メンテナンス方法などもご紹介します。
アルミ複合板
アルミ複合板とは薄いアルミで発泡樹脂素材をサンドイッチした軽量で安価な板です。
木の板などに比べ表面の凸凹がなくなめらかで扱いやすい一般的な看板素材です。
耐久性もよく劣化しにくいのも特徴です。加工もしやすいため穴あけ加工や角R加工、輪郭カットもできます。 多くの場合は、このアルミ複合板にインクジェット印刷シートを貼り仕上げます。
メンテナンスはほぼいらず、雨やほこりなど普通の汚れなら、やさしく水拭きすればきれいになります。ゴシゴシ強く拭くと看板にキズがついたり、カッティングシートなどは剥がれることがありますので注意してくださいね。
アルミ複合板が使われている看板はこちら
アクリル板
アクリル板とはアクリル樹脂でつくられた板材です。
色は白や乳白色、透明、カラーのものがあります。白やカラーなど不透明のアクリルはパネルサインやプレートサイン・切文字として、乳白色のものは主に内照看板に使われています。
耐久性のある丈夫な素材ですが、ゴシゴシ強く拭くと看板に細かなキズがついて曇ったようになってしまいます。またカッティングシート仕上げの看板は強くこすると剥がれることがありますので注意してください。
普通の汚れなら、表面のホコリをとり、やさしく水拭きすればきれいになります。それでも落ちない場合は家庭用の中性食器洗剤を薄めたものでの水拭きをおすすめします。
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ステンレス板
ステンレスは耐久性に優れサビにくいのが特徴です。
ヘアラインや鏡面といった仕上げがあり、仕上げによってもイメージが変わります。
ヘアラインとは一定方向に髪の毛のような細い筋目模様をつけた仕上げ方です。つや消しの効果があるため、映り込みは少ないですが、金属の質感はしっかりあります。
一方鏡面は字のごとく、鏡のようにピカピカとした仕上げです。鏡面はとてもきれいですが、傷や指紋がつくと目立ってしまうため、看板ではヘアラインがよく使われます。
プレートサインはもちろん、加工性もあるので、曲げ加工をしたり立体文字などにも利用されます。
メンテナンスは表面のホコリをとり、ヘアライン仕上げの場合は筋目模様の向きに沿って拭いてください。
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プラスチック(ポリエチレン)
プラスチックは普段の生活でも多く使われている身近な素材です。
防水性に優れており加工しやすい素材なので、看板も既製品が多くあります。
駐車場などで丸みを帯びた黄色い看板を目にしたことがありませんか?角のある看板よりも、丸みがあり素材もプラスチックなので万が一人や車両が接触しても安心です。
メンテナンスは家庭用の中性食器洗剤を薄めたものでの水拭きをおすすめします。
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